Technology

ファーネス重工の技術

工業炉ってなに?

工業炉とは

工業炉とは、鉄やアルミなどの金属やガラスなどに熱を加えて加工するための装置のことをいいます。加熱によって被加熱物の物理的・化学的・機械的性質を変化させ、材料や製品の. 加工、処理を行うのです。あなたの身の回りにある金属製品のほとんどはこの工業炉を通って加工・処理されています。自動車や飛行機に始まって、小さい金属部品まで。さまざまなあなたの暮らしにかかわる金属やガラス製品の出発点がこの工業炉というわけです。

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加熱炉と熱処理炉

ファーネス重工で製作している工業炉は大きく分けて主に鍛造成形を行うための加熱炉と熱処理炉の2つに分類することができます。加熱炉は金属などを加熱し柔らかくして鍛造などの成形をしやすい状態にする炉です。金属からできる部品は最初から製品の形をしているわけではなく、金属を加工してその形を作り出すわけです。この金属の鍛造方法には火を使わない冷間鍛造(れいかんたんぞう)とよばれる板金のような金属加工方法と熱間鍛造(ねっかんたんぞう)と呼ばれる材料を加熱し柔らかくして成形しやすい状態にして金型でプレスして製品をつくり出す方法がありますが、加熱炉はこの熱間鍛造という加工方法で使用される設備になります。
 一方、熱処理炉は金属の持つ、こわれやすかったり割れやすかったりする性質を改善したり(組織改善)、プレス加工をして形を変形させたときに生じる応力や歪みを除去する目的で行う熱処理を行う装置です。

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工業炉の中ってどんなことになっている?

工業炉は金属製品を大量に生産するラインの中の一つの設備になります。製品生産ラインでは1個当たりを生産するのにかかるコストを大変シビアに管理します。当然、1個当たりの生産時間の管理も大切な指標になります。ですから、出来る限り効率よく加熱し、熱処理を行って生産時間の短縮と工業炉で消費されるガスや電気などのエネルギーコストの圧縮を実現させなければなりません。そこで、ファーネス重工は炉床回転炉を開発しました。この炉床回転炉は、その名の通り、炉の床に回転式のテーブルがあり、それが回転するようになっています。製品を置くための複数の棚をその回転式テーブルの上に設置し、その棚に製品を入れて回転させながら、連続的に製品のみを加熱、熱処理をしていくのです。

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ファーネス重工の工業炉は何がいいの?

想像してみてください。大きな炉の中に沢山の棚があって、そこへ一つずつ製品を入れ、加熱された製品を一つずつ取出すわけです。上と下、右と左で温度差が出て加熱ムラが出てしまう、という問題が生じるのはいたって自然なことだと思いませんか。でも、その温度差、加熱ムラがほとんど出ないのが熱風循環技術なのです。しかも、温度精度がよいため、加熱温度を非常に高く設定でき、その温度に到達するまでの時間も大変短いので、1個の製品に対しての処理時間を大幅に短縮できるのです。そうすると、1個当たりの生産にかかる時間を短縮できますから生産コストの大幅な圧縮にも大きく貢献します。さらに例えば、工場内に限られたスペースしかない場合、大きな炉は設置できませんが、処理速度が大変速いファーネス重工の炉でしたら、炉が小さくても時間当たりの目標の生産個数を大幅にアップさせられますので、限られた工場のスペースにも炉を設置できます。当然、時間当たりの熱量も少なくて済むため、大幅なエネルギーコストの削減も実現できることから、CO2の排出量も削減ができ、自然環境も同時に守ることができるのです。

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