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工場内のピタゴラスイッチ

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ピタゴラスイッチ

「ピタゴラ装置」をご存知でしょうか。NHKのEテレで放送される「ピタゴラスイッチ」という番組の中に登場する装置で、身近にある紙コップや定規やクリップなどで組み立てられた複雑な仕掛けをビー玉や小さく車などが走り、連鎖的に引き起こされる様々な動きを楽しむというもの。それはとても不思議で愉快な装置です。実際の工場内の生産ラインでは、例えば、加熱炉で金属を加熱して温め柔らかくして製品の形にプレスし、必要であればプレスした後、水で冷却、その後、表面強化や金属の組織改善のために熱処理炉で製品に焼きを入れ、金属を更に加工して製品を完成させる・・・といった一連の流れがあります。それを自動化するため、ファーネス重工では、「この作業にはこのロボットを使い、その次の作業のためにベルトコンベアで金属を次のこの装置へと運ぼう・・・」というような形で、この生産ラインの自動化設備を設計し、組立てて動かします。その設備は、まさに、工場内のピタゴラ装置そのものです。

それはミッションからはじまる

「温度は○○○℃加熱」、「1個の製品は○秒で生産できるように」
お客様からそういった具体的なミッションが下りてきます。そのミッションを果たすために必要な性能を持った設備を設計するわけですが、工場のスペースや天井までの高さが低いなどの制限があって、大きな設備が置けないという難題があることもしばしばです。その場合でも、加熱温度を何度に設定するか、加熱炉、熱処理炉のそれぞれのワーク1つ当たりの処理速度はどれくらいか、製品を炉内へ出し入れさせるロボットはどんな機能を持ったものにするか、ベルトコンベアはどれくらいの速度で動くものにするか、金属を円滑に運搬させるために必要な部品は何かなどを検討、必要であれば工業炉以外の装置もひとつひとつ製作します。そうして全体の条件が揃ったら、炉内に置ける製品を何個にするのかが算出できますので、その計算に基づき、炉の大きさを限界までサイズダウンさせるべく設計します。そうして設計したオートメーション装置を組み立ててみて動かしテストし、ミッションをクリアするまでその作業を続けます。

あなたもミッションクリアに参加しませんか

このミッションはお客様からだけのものでなく、地球環境保護という地球規模のミッションも加わった壮大なものです。そのミッションをクリアさせるこの一連作業にはファーネス重工の全スタッフが全力で取り組むことで達成させます。組み上げた「ピタゴラ装置」なるオートメーション装置が設計通り動作し、しかもその壮大なミッションをクリアしたときには、全社が達成感と喜びでいっぱいになります。これは本当にやりがいのある仕事です。しかもその組み上げた装置は、世界中で動き、国のGDPを押し上げるようなすごい働きをしながら、自然環境保護にも力強く貢献するのです。あなたもこのミッションを果たす仲間に加わりませんか。是非一緒に、達成感を味わいましょう。

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